脳梗塞の治療では、出来るだけ早く(症状が出現してから3時間以内)脳の血の流れを良くすることが大切です。
rt-PA(アルテプラーゼ)静注療法(血栓溶解療法)は、詰まった血管の血栓を溶かすことによって、血液の流れを再開させ、脳梗塞を治療します。 当院では、この治療を2007年より行っています。積極的な治療介入により、脳梗塞の患者さんの治療経過が非常に良くなっています。 |
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脳梗塞の症状が出現してから3時間以内にアルテプラーゼというお薬を0.6mg/kg(34.8万国際単位 /kg)の10%を注射で、残りの90%を1時間で点滴します。 | |
米国で行われた臨床試験では、アルテプラーゼを使った人の39%がほとんど障害のない状態まで回復しました(使わなかった人では26%でした)。日本で行った試験では、37%の人がほとんど障害のない状態まで回復しました。 | |
この薬の特性から最も多い副作用は出血です。その程度は様々ですが、脳梗塞の患者さんでは、特に「出血性脳梗塞(※1)」に注意する必要があります。 | |
※1 出血性脳梗塞 | |
脳の血管が詰まったことによって、その先の血管ももろくなるため、この治療によって詰まった血管の血の流れが再開すると、この血流に耐えきれず、血管の壁が破れて出血を起こします。 この状態のことを「出血性脳梗塞」と言います(これはこの治療を行わなくても起こることがあります)。 | |
脳梗塞について | |
脳梗塞は脳の血管が細くなったり、血のかたまり(血栓)が詰まったりして、脳に酸素や栄養が送られなくなるため、脳の神経細胞が障害される病気です。 | |
以下のような症状が急に現れます ・ 片方の手足や顔半分の麻痺 ・しびれが起こる ・ろれつが回らない ・めまいがする 立てない 歩けない ・意識がもうろうとする ・激しい頭痛がおきる このような時には一刻も早く病院で診察をお受けください |
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