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病院長よりご挨拶

医療法人林病院は1913年(大正2年)に創設され、100年以上にわたって地域に根ざした医療を続けてまいりました。2019年には施設を新築して同年7月1日から新病院での診療を開始しました。CTやMRI装置も更新してより精細な診断が可能となりましたし、患者さんにはより良い療養環境で治療を受けていただけるようになりました。

病床数は2025年問題や2040年問題など人口動態に伴って予想される医療情勢の変化も考慮して、新病院移転の際に216床から206床に、2021年1月からはさらに199床へと減床する決断をいたしました。しかしながら、このことによって病院としての診療方針が変化したわけではありません。公立・公的病院の存在しない越前市において、急性期・入院治療を中心とし、重症患者さんも受け入れるかけがえのない病院であると信頼していただけるよう、全職員が一丸となって尽力いたします。

林病院は整形外科、脳神経外科、消化器外科、胸部外科など手術を中心とする外科系診療に力を注いでおり、関節鏡や腹腔鏡による鏡視下手術やカテーテル治療など低侵襲治療も積極的に行っています。内科医師は内科疾患の専門的診療に加えて、外科系各科の患者さんの全身管理にも力を発揮しています。2021年4月からは眼科の診療体制が強化され、白内障手術などもさらに充実いたします。CTやMRIなどでは得られた画像に含まれる情報量が飛躍的に増加しており、放射線科医師による読影が各科の診療において大きな支えとなっています。常勤の医師数は限られていますが、大学病院などから派遣される非常勤医師によって各科の専門外来も充実しています。外来受付時間終了後の午後の診療においては救急担当医による初期診療の体制を確保しました。そのほか、腎不全に対する人工透析、リハビリテーション部門、薬剤師による服薬指導や管理栄養士による栄養指導など多岐にわたるニーズに対応し、各科医師や各部門多職種の協力体制のもとに病院理念である「納得し安心してうけられる質の高い医療」をめざしています。

日本医療機能評価機構の病院機能評価を更新しているほか、健診部も福井県の民間病院としては初めて日本人間ドック学会の人間ドック健診施設機能評価の認定を受けました。居宅事業部では訪問看護、訪問介護に対応しており、未病の段階から病気治療後の在宅療養まで、地域の皆様の健康を守る切れ目のない活動を行っています。

残念ながら林病院の人的・物的なリソースは無尽蔵ではありません。医療機関の機能分化が求められるなかでその限られた医療資源を疲弊、枯渇させないために、地域の医療機関と協力して当院が果たすべき役割をきちんと設定し、同時に高度急性期医療を担う大病院との連携も活かせるように協力体制をさらに強化したいと考えております。

2021年4月1日からは時間外診療に関する選定療養費を導入いたしました。時間外における不要不急の受診は控えていただいて当直医をはじめとする救急スタッフの負担を少しでも軽減し、入院患者さんの診療により注力することが目的です。救急車による搬送や入院が必要となる重症者、医師からの紹介状をお持ちの患者さん、あるいは軽症であっても急いで治療する必要がある外傷などはその対象から除外しています。決して時間外の診療を拒否するものではなく、必要があって受診された患者さんの治療には全力を挙げて対応いたしますのでご理解とご協力をお願いいたします。

現在問題となっている新型コロナウイルス感染症に関しては、林病院は診断と疑似症患者さんの受け入れまでを役割としており、陽性患者さんについては感染症指定医療機関にお願いする体制となっています。感染対策チームを中心に十分な感染防止を行っておりますので、一般の患者さんは安心して受診していただけます。

2021年4月1日
医療法人林病院 病院長 服部泰章